• 2017.09.14 Thursday 23:33
  • 知らないひとに聴かせたい:RuffHouseで転がりはじめた。そして転がり続ける。
  • by 宅嶋 淳

短くともツアーは続く。

9.11は高松 Ruff House。
俺の高松暮らしで唯一の酒場になっているライブバー。
(普段、Bar営業はやっていません)
こっちに引っ越してくる前にどうしても出演してみたくて、無粋にもメールで問い合わせ撃沈した。
撃沈、というか「引っ越してからおいでや」という真っ当なお話だったのだけど、人一倍気が小さいので、敷居を勝手に高くしていたのだった。
それでもこのお店が気になって仕方がない。
ちゃんと調べたらオープンマイクをやっているではないか。
オーディションのつもりで臨んだ結果、マスターの今城さんに今回のライブの案をいただいた。
福岡でボチボチ歌っていた俺なんぞ、高松では誰も知らない。
それは広島でも大阪でも感じたことだけど、高松は圧倒的に誰も知らない。
振りむいてよ、高松ー。
そういえば、
2000年だったか「知らないひとに聴かせたい」という、身も蓋もないタイトルのCDを作ったことがある。
※このジャケットはbigmama名義に直して2009年に再発したヴァージョン
まさにこの時の気持ち。
RuffHouseにはそんな初心や初期衝動が一杯詰まっている。
熱くならない魂を持つ人はかわいそうだ、とかつて大先輩は歌っていたけれど、かわいそうだ、とか言ってないでお前もやれや!と今城さんはしゃがれた声で呼びかける。
この日の投げ銭ライブだって、俺とAjiだけではお客さんを呼べてはいなかった。
優しい友達が見に来てくれた。
それだけではさびしかったのは事実。
しかし今城さんはそれ以上に誘ってくださっていた。
本当にありがたいこと。
誰だって当たり前のようには来れないのだから。
来てくれた神様たちは全部で10人は居なかったけれど、ライブが終わったあとも最高の時間だった。
音楽馬鹿、酒馬鹿、シンプルな馬鹿(俺です)が揃うとどこに居ても最高なんだ。
そしてもっと丁寧に準備をして臨まなくちゃ、1回しか会えない人もいるのだから。
酔っぱらった俺に今城さんはそんな楔を打ってくれた。
知らないひとに聴かせたい、だけじゃ駄目なんだ。
知らないひとと一緒に笑いたい。
馬鹿笑いでも、くすくす笑いでも、苦笑いでも。
俺もこの店もあんたのことが大好きだよ、とマイクの前に立つ人間は堂々と伝えていいのだ。
店と音楽と演者とお客。
俺はやっぱりちっともわかっていなかった。
その分、気づくたびに感動して、また歌う。
聖なる音楽酒場、RuffHouse。
酒と音楽を頭から浴びれる店。
愛がわりと転がっています。

週末を利用した短いツアーが始まった。

 

9/10 津山 Cool Bop

9/11 高松 Ruff House

9/16 福岡 TUPELO

9/18 新山口 Bar Astar

9/30 東京 池ノ上 ボブテイル

 

こちらからお願いしてブッキングしてもらったもの、声をかけてもらったもの、色々な性格のライブがあるけれど、始まってすぐの津山で先ず共鳴した。何に共鳴したか、と言えば共演者の「日下輝之」さんの進化。

 

 

◼️「日下輝之」という音楽

日下さんは俺より少しだけ年下で、心は年上で、魂はずっと若い。

日下さんの歌を聴きたければ岡山県津山市に行くしかない。

 

4年前に米子のOneMakeで知り合って、すっかりその歌声と詩の世界が好きなってしまった。

わざわざ福岡までライブに来ていただいたこともある。

 

最初は友部正人に近い印象を持った。(音楽のことね)

そしてたった一人で決して音楽が盛んではない場所で、あたりまえのように奮闘して毎月「日下輝之独唱会」という名のライブを運営している。

そこに共鳴する若いシンガーや仲間がいて、日下さんの音楽を横堀して行くのだ。

日下さんの音楽は「孤」。

独りから始まり、周りを巻き込んで弧を描く。そして熱い。

 

ああ、きっと今度も進化しているんだろうな、と思って津山にAjiとお邪魔した。

 

 

◼️「1×僕=?」

日下さんの曲で「カケルモノ」(日下輝之「いぶきB面」に収録)という好きな歌がある。

0をかけてもゼロにならない「僕」の在り方をはっきりと伝えてくれる。

今回の日下さんのステージではその曲を使ってコールアンドレスポンスをやっていた。

いちばんそういう盛り上げる「形」を嫌がっていたはずの彼が心からやっていた。

 

理由はシンプルで、それは「形」をなぞっているのではなく本気で伝えたいことがあるからだ。

 

日下さんは曲間のMCもしっかり聞ける。「間」を押さえているから観客が入り込む隙がある。

馴染めんで行く時間をくれるのだ。

そして歌は以前よりもよりラウドに強く響いてくる。

あえて想像してもらう為に例えれば(グルーヴァーズにボーカルを迎えるなら日下輝之しかいない)というくらい。

 

そして今回いちばん心に響いたのは、企画運営とオープニングアクトまでやってくれた花奈子(かなこ)さんの澄んだ目。

日下さんにボイトレをやってもらっているそうで、ド直球で歌ってくれた。

20代の女性の弾き語りは変な意味でセミプロっぽい人が多くて苦手なんだけど、先ず強く歌うことから学んでいる彼女は心から歌っていた。そんな彼女はきっと「日下輝之×彼女」なのかもしれない。

 

日下さんはそんなカケルヒトを見つける、育てる、手離す、競う。

1×僕は歌だ。きっと。

そんな歌が「初めてライブというものに参加した」客席にも溢れる。

毎回来てくれる人はそんなにいないかもしれない。

でも毎回初めての人を誘ってくれる、誘われた人も飛び込んでくれる熱がある。

 

環境は作り育てるもので貪るものじゃない。

「カケルモノ」が日下さんの住む町に浸透して行く。

岡山県津山市が素敵なんじゃなくて、日下さんや環境を作る人がいる場所が素晴らしい。

 

少なくとも俺にはロックの最先端を行ってるまちだと思えたのでした。

 



いつまでもグダグダとしているうちに2017年。

レコーディングしたのは2015年。

よし!と思い立ったのは2016年。

 

昨日、久留米のTHE DRINKERさんのイベントに向かう電車の中で改めて聞いてみたら、良かったのだ。

もちろん下手糞は変わっていないけど、「らしさ」はしっかりとあって、ともかく俺がライブでやるべきことはこのアルバムでやっていることなんだ、と(思った)。

 

ニーズなんか無くても未だに厚かましく歌いにまわっているし、1人、2人と気に入ってくれる人も増えてきたではないか。

半年に1回でもいい、聴きに来てくれて「泣きましたー」と笑いながら言ってくださる人がいるとか、去年までの俺には信じられなかった。

 

やっぱり大事なのは目の前の人、そして目に見えない友達。

フェイセスの「debris」を自分の歌=「ガラクタ」に出来たことが2016年は大きな出来事だった。

死んだ親父のおかげで、生きてるみんなのおかげです。

 

発売予定は3月に仕切り直して、さっきプレス屋さんにオーダーした。

 

なんだ、こんなに簡単なことじゃないか。

 

それが俺にはわからなかった。

簡単なことなんかじゃないと思いたかったのか、やっぱりイイ加減だったのか。

どっちでもないかもしれないけど。

大事だと思えることを、そう思えるタイミングでやっていく。

俺の歌は誰も背負ってないけれど、昨日、あんなに喜んでくれた人達に買ってもらえたら、また違う嬉しさがあったんだろうな。

酔っ払った勢いだろうけどw、金を通じて渡せるモノも悪くないはず。

 

「あいつにテンダー」か「ソングライター」か。

YOUTUBEで公開できるPVみたいなやつを作りたくなったので、ビデオカメラ持って山元町に行こうかな、と思う。

前の駅のところらへん。

お金貯めなくちゃ。

 


横道坊主さんが主宰する「希望の日」というチャリティが5/16に福岡であり、梶浦さんのお誘いでTHE ONE NIGHTSに参加する。
もう「俺なんかが」とか「憧れの」とか言うてる場合ではないし、THE ONE NIGHTSも去年から数えて4回目の参加。
俺が幸せになってホカホカするより、観ている人に楽しんでもらうほうが100倍大事なのでR。

さっきまでそのリハーサルでスタジオに入っていた。
梶浦さん、圭一さん、カッキン、タニーさん、ジャスティン、ナガサキスリムさん、GUN近藤さん、新井さんという面々。
ラフにやっているだけでもめっちゃ楽しい。
それぞれのメンバーが持っている音楽が少し共鳴するだけで凄くいい音がするのだ。
それを感じられることは凄く幸せだ。

客席にいるひとの音楽を聴きとってこのバンドの良さとチューニングする。
声にその思いを託して、目や心を開いて曲にまとめる。
ボーカルってきっとそんな役目なんだと思う。

ジャスティンの凄いところはその上で踊りたくなる気分にさせるボーカルなんよね。

ナガサキスリムさんのハープ、新井さんのアコーディオンで悶え死にそうになる。
GUNさん、タニーさんの歌で勇気をもらえる。

それを支え弾けさせるのは、梶浦さん、圭一さん、そして我らがカッキン。

このチャリティを心から楽しんで、その心のままで翌日からも他人のために小さな贈り物ができますように。
ちゃんとしてなくてもいい、間違っても傲慢でも、またやり直せばいい。
そんなハーモニーやアンサンブルがTHE ONE NIGHTSにはあります。

共演者も豪華だけど、一番おすすめします。THE ONE NIGHTS。


 

自宅で酒を抜きつつ法事の段取りなど。
夕方からバスで天神へ。
渡辺通りのプレアデスでライブなのだ。


■暗雲
それが共演者の幻一郎さんが体調不良で出演キャンセル。
なぜだかこの日に限って告知とお誘いの結果がうまくいかない。
1人だったらわりと落ち込む案件だけど、こちらもなぜだかヨシダヤスノリ、阪田健一が参加してくれてbigmamaで出演できることになった。よし、クオリティはもっと上げれるし、幅も広がる。

しかし来てないお客様にはそんなことも伝わるハズがなく、残る共演の方も恐らく同じ事情なのか一向にお客様は来ない。
ヨシダ嫁1名、というなかなかの惨事。

惨事であるのはプレアデスにとっても同じことなので、不人気チームとしてはとにかく店の酒を呑みまくる。
そんなことでは追い付かないけれど。

いわゆる「集客」がうまくいかない理由はわかっている。
解決策は他人のせいにしないこと。
あと、自分のせいにもしないこと。
自分ができること、協力してもらえることを少しずつ増やすしかないと思っている。


■さて本番
そんな身内1名を相手のライブ。
最低だ。
でもこうなると心の奥からガソリンが沸いてくる。
最高のライブにしたい。
すげえマスターベーションだ。

阪田くんのギター、ヨシダくんの鍵盤を聴きながら針を歌に合わせていく。
歌の深度を浅めに深めにしながら、聴いている人(計3名)の空気を感じる。
この日は手漕ぎのボートで大きな河を往く、そんな感じだった。

長々とやっても仕方ないので5曲程度で終わろうとしたら阪田くんが「手のひら」をやろう、と珍しく言う。
まったく予測していなかったけれど、やり始める。


■歌い手の遭難
「手のひら」は親父に歌ったものだった。
作って10年くらいになるのかな。
とうとう聴かせることなく死んじゃったなーと歌間に思ってしまい、そこから俺の漕ぎ方が揺れだしてしまう。
大変気持ち悪いことに自分で作った歌を歌いながら泣いてしまった。
おい、泣きながらマスターベーションするやつがあるか。
これはあかん。
なんとか軌道修正してやりきるもなんともまあ気色悪い。
自分に酔っていると思われてもしゃあない。
でもそうではなく、今まで突かれたことがない場所を自分で突いてしまったんだと思う。
自分のボートに穴を開けてしまった。


■わたくしごと
それでもそうした時間を共有できたメンバーには妙な連帯感が生まれるもので、ポンコツ3人組にしてはよくやりきったんだ!そう思う。
歌なんてわたくしごと。
聴いているひとのわたくしごとに置き換えられるスペースを残しておくのが上手なやりかた。
ゆるい情緒と稚拙な演奏をまき散らす場ではないのだ。
それでも大切な夜になった。
人気も実力無いくせにミュージシャンの真似事やってんじゃないわよ、オホホホホ!
とお蝶夫人の笑い声が聞こえる気もするけれど、bigmamaでやる次のライブが楽しみになってきた。
俺のわたくしごとがみんなのわたくしごとになる。
最低だけどそれは最高。

ここのところ深酒が続く。
産業医の先生に行け、と言われた病院にもまだ行けず。や、行けないんじゃなく行かないのだ。
言い訳してはみるけど、いい加減なままでいたいだけなんだろう。まったくいつまでも餓鬼の気分が抜けない。
来週は必ず行こう。

昨夜は元木哲三とのツーマン。
ここに書くようなことは全部喋ってしまったので改めて書くことはない。
とにかく俺たちは救われている。

写真はジャクソンが撮ってくれた。
終演後の酒も旨かったな。



明日はまた広島。
企画案件、年間運営報告書、制作企画といつまで経っても免許を取りにいけない暮らし。
そんなんじゃ60歳を越せないんだけどな。
でもまずは目の前のこと。

自宅で作業出来ているので、新しいカレーに挑戦しつつ今日は酒を抜こう。
感謝もひとつずつやね。
 

TheOneNightsで一番楽しいステージになった。

泥酔した細君が打ち上げで大変失礼だったので、早目に切り上げて連れて帰ったが、優しい人ばかりであることに深く感謝した1日だった。


梶浦さんと一緒にステージに立つボーカルで一番ブスな俺だけど、音楽は素晴らしくて、コンプレックスさえも表現に昇華する魔法なのだ。

そんな魔法を育てるのはやっぱり人。


自分が決めた相手に誠意を欠かさない梶浦さんのメンバーシップ、音楽への敬意。俺が梶浦さんを尊敬するのは何よりもそこだ。


そして出番前を見計らってメールをくださった大場さん。御自分もライブなのに、家族を亡くした俺に優しい言葉を送ってくださった。


本番のステージでは研兄が泣かせることを言う。泣かんけど。


終演後にはお客さんがわざわざ次のライブスケジュールを聞きに来てくれた。良いライブだったと言ってくれた。



魔法は小さな積み重ねで出来ていて、その積み重ねを欠かさない人を心から尊敬する。

尊敬の証に自分もまた小さな積み重ねを始めるのだ。

音楽は紡がれる。
魔法を信じれる瞬間はその中にたくさんあるんだろうな。


カヴァーを含めて自分の歌を歌える幸運と高い壁に感謝します。


※写真は京子ちゃんのを使わせてもらいます



仕事復帰初日は六時起床。
午前は溜まった机仕事。

夜はTheOneNightsのスタジオリハーサル。雨に濡れながら原チャリで。

2/27は間違いなく素晴らしい夜になります。歌えることが怖くありがたい。

それにしても凄いメンバー。
タニーさんの歌に泣きそう。


去年から、友人が働くグループホームで月1回の歌会をやらせてもらっている。

爺ちゃん、婆ちゃんと歌でコミュニケーション出来るのか?

それが俺の課題で、現在も答えはない。


音痴じゃなけりゃ、そこそこやれるだろうと思うかもしれないが、続けてみたら分かることがある。

底が浅いと自分が辛くなるのだ。


人間うっす薄な俺だから、底が浅くてすぐ辛くなった。実力もない癖に偽善者面で何をやるのか、と。

でも数回やるうちに、変わった。
これは善行ではないし、実力を発揮する努力をすれば良いだけなのだ。
どーんとぶつかって、笑って、泣ける歌も歌って、俺が楽しくなればいい。
自分が楽しくなるためには、相手が必要。それは聴いてる人と同じ。


やり続けてきた歌に小柳ルミ子先生の「瀬戸の花嫁」がある。
今日は初めてアレンジを変えて、少しブルージーにやった。
手拍子しやすい間と、自分の声のトーンの調整をやりやすくする幅を作ったのだ。

結果はたぶん成功。

利用者さんの反応も少しずつ変化が出てきた。職員さんにも反応があった。


歌は日常の中のハレ。
鼻歌やメロディが人の暮らしを彩る。


しあわせでもふしあわせでもいい。
歌っていると願っているような気持ちが少し湧いてくる。

「瀬戸の花嫁」は切なくて優しい。
願いたい自分を教えてくれる。


来月もまた楽しみだ。

1月10日日曜日、チープサイドでのライブを自分のミスで欠場してしまいました。
高木さんをはじめ、ご迷惑をおかけした皆様、本当に申し訳ありません。

近年、記憶が散漫になりがちで幾度かこうしたご迷惑をおかけしていましたが、本当に酷くなってきました。
省みて、責任の取れる範囲をもっと限定して活動していきたいと思います。

重ねてお詫び申し上げます。
 

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